(百均ランタンをベースに非常用ランタン
(1),
(2)の続きです)
2号機ではHT7733Aが想定以上に安定した出力を出してくれたため、抵抗1本の電流制限でとりあえずモノにしました。
しかし、HT7733Aは入力電圧の低下に伴って少しずつ出力電圧が下がる傾向にあるため、わずか12Ωの抵抗ではこの電圧低下に伴うLEDへの入力電流の変化は大きいです。
例えばLEDのVfを2.8Vとすると、出力電圧が3.3Vの時、入力電流は41.6mAとなりますが、3.2Vになると33.3mAとなります(実際は電流が減少するとVfも下がるのでもう少し流れます)。
これは必ずしも悪いことばかりではなく、「電池が弱ってきたら消費電流も減るので電池の長持ちにもつながる」と言えますが、技術的にはLEDのVfギリギリになっても電流を保つ、すなわち低ドロップ定電流回路を目指したいところです。
ネットを探したところ、
VIC's D.I.Y. 1歩進んだ日曜大工さんのところの
コンパクトLEDライトという記事の中でオペアンプを使用した低ドロップ定電流回路を作成されていました。
この回路は低Vcesatの2SD1616を使用して極めて低ドロップの定電流回路となっています。さっそく作ってみました。電流検知抵抗は欲張って0.1Ω、基準電圧生成抵抗は47Ωで47mAの出力を目指しました。
うん。安定している。が、電流検知抵抗が精度の低いカーボン抵抗のせいか、予定よりちょっと電流が多くなってしまった。しかし、60mA時のNSSW157TのVfは2.8V強に対し、2.9V入力時でも60mAを保っているのは素晴らしい。
2号機の電流制限を抵抗からこの定電流回路に変更しました。実用上何が変わるというわけでもないですが、こういうところをコントロールできるのが自作の醍醐味ではないでしょうか。